「引き出しの多い金沢に若い千葉はとどめをさせず」〜2015年J2第14節 ツェーゲン金沢戦レビュー〜

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千葉VS金沢
0前半0
1後半1
1合計1
11シュート15
12GK12
4CK4
9直接FK8
6間接FK3
4オフサイド3
0PK0
<スタメン>

ーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーオナイウーーーーー
ー谷澤ーー ネイツ ーー金井ー
ーーー健太郎 ーパウロ ーーー
ー太亮ー大岩ーーキムー田代ー
ーーーーーー高木ーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーー

岡本
北爪
佐藤祥
佑昌
井出
水野
森本


【得点】
60′井出 遥也④

【交代】
59′田代 真一➡井出 遥也
83′谷澤 達也➡田中 佑昌
90+3′オナイウ 阿道➡
森本 貴幸

【警告】
55′パウリーニョ②

 


<得点ランキング>
ネイツ ペチュニク⑥
井出 遥也④
キムヒョヌン③
金井 貢史③
パウリーニョ②

森本 貴幸①
オナイウ阿道①
中村 太亮①

田中 佑昌①
<アシストランキング>
ネイツ ペチュニク③
田中 佑昌③
中村 太亮③
谷澤 達也②
キム ヒョヌン①
パウリーニョ①
佐藤健太郎①
<警告ランキング>
谷澤 達也④
中村 太亮③
高木 駿②
キムヒョヌン②
佐藤 健太郎②
井出 遥也②
ネイツ ペチュニク②
パウリーニョ②
金井 貢史①
田中 佑昌①
大岩 一貴①
田代 真一①

 


<超個人的選評>

【21:高木駿: 5.5】
高木自身はセットプレイやクロスで積極的に飛び出し相手にボールを触らせない動きをしっかりとしていた。失点シーンは全体の連携ミスからうまれたシーン。チーム全体で話し合って改善を求む。

【2:大岩一貴: 5.5】
問題は得点後の守備。相手が前がかりに配備してきたタイミングで恐れずにラインを上げる、パウリーニョや健太郎と話して前からプレスをかけるようにコントロールしなければいけない。体力が消耗してきているのはわかるが何かやりようはあったはずだ。

【20:キムヒョヌン: 5.0】
こういう展開になったときになかなか存在感をアピールできないのはおとなしい証拠。ヘディングは申し分ないが、周りを奮起させていくような働きかけをしていく必要があるだろう。田代や金井との連携も消極的だった。

【17:中村太亮: 5.0】
今日の太亮は課題面がもろに出る試合となった。明らかに狙われており、数的優位を作られてしまうと下がる守備しか出来ないところに対しては何か対策を練りたいところ。谷澤がガス欠になるとなおさら露呈するので、そろそろチームとして対策を練らなければならない時期かもしれない。

【3:田代真一:5.0】
今期初先発も関塚さんの期待には十分に答えられず。右で作って左でしかけるという役割で抜擢され、序盤はシンプルにロングボールを入れたり、しっかりボール回しに参加していたが、前半の途中からプレイが消極的になっていく姿を見せてしまったのは残念。金井ぐらい失敗を恐れず物怖じしない感じでプレイしてくれれば実は右サイドからチャンスが多かったので、トライしてもらいたかった。

【16:佐藤健太郎: 5.5】
何度もオーバーラップを敢行し、フリーにする選手を作ろうと努力していたが、後半厚さからか前からなかなかプレスにいけなくなってしまったのは残念なところ。チームとして年も上になってきているので、あの場面でもう一度前からプレスをかけようという風になってくれると頼もしい存在になってくるのだが。。

【5:パウリーニョ: 5.5】
要所要所はパウリーニョらしさが出ていたが、アンカーポジションになってから、ディフェンスラインに吸収されてしまい、らしさが出なかった。もともとは前からいくタイプなのであれだけ引く体制となると、健太郎アンカーでパウリーニョに前から仕掛けさせた方がいいのかもしれない、と思うぐらい機能していなかった。4-1-4-1になってからはしっかりと整理をしてもらいたいところ。

【8:谷澤達也: 5.0】
休養開けで十分なコンディションのはずだったが、いつもよりもいいパフォーマンスは見せられず。前を向いたときのミドルシュートは迫力があったが、ゾーンを引く相手にはもう少しダイレクトプレイをしてもよかったのではないかと思う。後半途中の座り込みは真相は定かではないが、チームがジリ貧になっているにもかかわらず、交代をしない苛立ちや、悪い流れを断ち切るためにプレイを切る谷澤らしいトリッキーな動きだったのではと推察する。

【13:金井貢史: 5.5】
最後の失点シーンの連携ミスを除けば6.0の出来。サイドハーフで監督のやりたいことを理解し、中に入ってダイレクトプレイで打開するなど、ポリバレント力の高さが光った。金井のようなIQの高い選手はシーズン通じて重宝することは間違いない。

【11:ネイツペチュニク:6.0】
本来のポジションであるトップ下で、疲れも癒えたのか素晴らしいパフォーマンス。難しいところでのボールキープ。前からの守備とフォアザチームでチームに貢献していた。前半のヘディングが決まっていればヒーローだったが。。。後半の4-1-4-1になってからの守備はネイツも頑張ってはいたものの、森本のような守備はできず、難しい展開になってしまった。FWの守備という面では台所事情の厳しさを露呈してしまった。

【19:オナイウ阿道: 5.0】
ワントップとしてポストプレイは無難にこなしていたものの、課題の守備面はあまり改善されず。後半右サイドに回ってからもチェイシングが甘く、最後の失点のきっかけもオナイウのところで取りきればよかったところをサイドに展開されたところがあのミドルシュートの起点となっている。たられば論ではあるが、オナイウがあそこでもう少しがっつり守備にいってくれればと思うシーンは多い。

【26:井出遥也: 6.0】
関塚采配に見事に答えた。あの左サイドからペナルティエリアに入ってシュートを打つのは井出ゾーンと名付けてもいいかもしれない。だが、その後の守備という部分では正直物足りない。途中から入ってきたからこそ前からしっかりプレスをかけにいく、危ないと思えるところにマークをつく、パスコースを切るという場面が少なすぎる。課題は守備だと本人も言っているのでしっかりと取り組んで再びレギュラー奪取に邁進してもらいたい。

【6:田中佑昌:5.5】
最後の森本へのクロス、というよりも谷澤に変わって前から積極的に守備をしてもらい、チームに少しだけ活気を与えた。だが相手はそれ以上に中と外の選択肢を持っており、佑昌一人ではどうすることも出来なかったのが正直なところ。もう少し早く入ってくれば落ち着く時間をつくれたのではと思ってしまうのは僕だけだろうか。

【9:森本貴幸: 5.0】
怪我の回復が思わしくなく、ベンチスタートとなった模様。あの場面を決めていればヒーローだったのだが、どうもサイドからのクロスはあまり得意でない様子。ふかさずしっかり地面に叩き付けていればと思うが、、今日もケチャップはでず。

【関塚監督: 5.5】
 先発メンバーはかなり意外な布陣。怪我のリカバリーが思わしくない森本➡オナイウは納得も、右サイドバックに田代、右サイドハーフに金井はちょっとサプライズだった。ゾーンでスペースを与えない金沢をこじ開ける方法論として、サイドバックのオーバーラップを減らしてリスクマネジメントをしつつ、右でビルドアップして、左に展開して太亮&谷澤のサイド突破と、ゾーン内に入ってポジションチェンジをする選手に縦パスを入れるところで攻撃のスイッチが入る方法と、単純に裏に流れる選手にロングボールの3択を準備していた感じだった。前半の20分ぐらいまではこの方法が機能しており、チャンスを3つぐらい作れたのだが、そこで点がとれなかったところがこの試合のターニングポイントのひとつだった。

 しかし金沢は想像していた以上のチームだった。いわゆる引いて守るチームではなく、状況に応じてラインコントロールをするし、後ろからやみくもにボールを蹴るのではなく、山藤、秋葉を経由してしっかりとつないでチャンスを伺うという組織力の高いチームだった。守備はパウリーニョがいた頃の栃木に近く、ゾーンディフェンスで相手を自由にパス回しをさせないという戦い方。こういうチームと戦う経験は確かに少なく、ジェフとしても何か対策をたてなければいけないと関塚さんが感じたのだろう。

 後半になっても徐々に金沢のペースになっていく。田代が徐々に消極的になってきたところで、井出に交代。その井出が早速仕事をした。左サイドからドリブルで仕掛けて中に入ってシュート。大宮戦で見せたビューティフルゴールのデジャブであった。ここまでは関塚さんの思惑通りだったのかもしれない。

 残念だったのは、この後の守備の入り方。おそらくネイツをトップにしてパウリーニョをアンカーにする4-1-4-1。オナイウが右サイドという形で無難に終わらせるという流れはいままで通りだったが、金沢がそれ以上のパフォーマンスでジェフに襲いかかってきた。特に右サイドの2番に太亮が対処に困っていた。2番のサイドに2人がちょろちょろ入ってきて、縦パスが入ったところでダイレクトプレイをされるのだが、そこにジェフのボランチとサイドハーフがついていけない。パウリーニョが要所要所で出て行くことをしていたが、なかなか守備をはめることが出来ず、バイタルエリアで何度も前を迎えるシーンを作られた。

 一度外に出して、相手の幅を広げてから中に縦パスを入れてダイレクトプレイで中を崩すやり方は非常に組織力が必要だが、そこを金沢はしっかりとやってきてチームとして確立しているなと感じた。対してジェフはこういったレベルの高い戦いと対峙したことは今期初めてということもあり、相手の数にマンマークで対処するしかないIQでボランチがディフェンスに吸収されてしまういやな展開となってしまった。体力の消耗もあり、健太郎もあまり前からいけず、サイドの谷澤とオナイウも守備のスイッチを入れられずずるずると下がってしまったのが、最後の失点につながった要因だろう。ここは関塚さんが選手交代をしなかった部分で正直不満は残るが出来れば森本は使いたくなかったのだろう。にしても佑昌あたりを入れてもう少し早く対処しても良かった気はしたが。

 森本の得点シーンは確かに入ってもおかしくない見え方だったが、文句なく決めてもらいたかったところ。悔しいがこれがサッカーということもあり。。森本が覚醒してもらえないと自動昇格を安全なラインにすることは難しいと感じさせる試合でもあった。金沢に力でねじ伏せられそうなところまで来ていたが、勝ち点2がこぼれ落ちた。この試合を糧に、後半戦是非リベンジを果たしてもらいたいところ。ライバルチームも引き分けて、まだまだ戦いは続く。是非とも今日でた課題はチーム全体で解決してもらいたい。

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