「強みと弱みが共存するチーム状態を露呈」〜2015年J2第18節 アビスパ福岡戦レビュー〜

jef_review アビスパ福岡

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千葉VS福岡
2前半1
0後半1
2合計2
4シュート16
13GK8
6CK2
10直接FK18
2間接FK2
2オフサイド2
0PK0
<スタメン>

ーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーー森本ーーーーーー

ー井出ーーー町田ーーー水野ー

ーーー健太郎ーーパウローーー

ー太亮ー大岩ーーキムー金井ー

ーーーーーー岡本ーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーー

高木
栗山
田代
佑昌
谷澤
オナイウ
鈴木


【得点】
7′森本 貴幸②
11′水野 晃樹①

【交代】

74′水野 晃樹→谷澤 達也
80′森本 貴幸→オナイウ 阿道
85′佐藤 健太郎→田代 真一 

【警告】

67′大岩 一貴②


<得点ランキング>
ネイツ ペチュニク⑦
井出 遥也④
キムヒョヌン③
金井 貢史③
ウリーニョ②
森本 貴幸②
オナイウ阿道①
中村 太亮①
田中 佑昌①
大岩 一貴①
水野 晃樹①
<アシストランキング>
中村 太亮④
ネイツ ペチュニク③
田中 佑昌③
谷澤 達也②
キム ヒョヌン①
パウリーニョ①
佐藤健太郎①
オナイウ阿道①
町田也真人①
<警告ランキング>
パウリーニョ⑤
谷澤 達也④

ネイツ ペチュニク④

中村 太亮③
キムヒョヌン③

高木 駿②
佐藤 健太郎②
井出 遥也②
金井 貢史②
大岩 一貴②

田中 佑昌①
田代 真一①

 


<超個人的選評>

【1:岡本昌広: 5.5】
前節に引き続き持ち前のファインセーブを披露したが、2失点という結果なのでこの評価。1点目、2点目ともにノーチャンスとは言いがたいのでもう一本止めて勝利に貢献してもらいたかった。フィールディングのミスもあり、そこは高木を超えてもらいたい。

【2:大岩一貴: 4.0】
中原に勝つことが出来ず、体力的な消耗もあったのかもしれないが、判断ミスから大ピンチを招くシーンもあり、CBとしては落第点。2点目も完全に中原に競り負けており、C大阪戦に続く課題の残る展開だった。特に相手にシンプルに蹴られたときには、相手FWのこぼれ玉を2列目が狙ってくるのはわかっているはずなので、ボランチとの連携も含めてどのように対応していくか、課題山積である。

【20:キムヒョヌン: 4.0】
福岡の勢いを強める結果となるパスミスは致命的だった。1失点目のきっかけはキムのなんてことはないダイレクトパスミスから金森に奪われたシーンで、対して急いでダイレクトでパスする必要もなかった。おそらく練習時に、ノートラップで早く縦に運ぶ意識を植え付けられているのかもしれないが、福岡の攻勢が強くなったタイミングでのリスクマネジメント意識の欠如が勝ち点2を失う原因になっている。また、そもそも中原にヘディングで勝てていないこともキムのプレイの質が落ちた原因とも考えられる。ヘディングで勝てない相手が出てくることは今後もあると思うのでその際にチーム全体でどのように守るかを決めないと、相手はほおりこめば勝てるというモードになるのをなんとかしたい。

【17:中村太亮: 5.5】
個人戦術的な面ではミスはなかったが、周りとの連携面においては、オーバーラップ後のセンタリングにおいてなりを潜めた。前線でビルドアップ出来る選手が少ないこともあり、谷澤、ネイツがいないとビルドアップの時間を作れないことを再度露呈した。井出とのコンビネーションもいまいちということも影響している。谷澤投入がもう少し早ければということもあるが、谷澤の怪我の状態もあると思うので、仕方がないところもある。

【13:金井貢史: 5.0】
守勢に回ることが多く、対面の金森のドリブルにかなり手を焼いていた。失点シーンもいつもならもう少しタイトにいく選手のはずだが、守備に回る時間が多かった関係て体力ぎれを起こしていたようなイメージも。本人のコメントでも言っていたが、もう少しつないで体力面でのコントロールを出来るシーンが多かったことは、体力面での消耗も影響しているのだろうなという印象だった。

【16:佐藤健太郎: 4.0】
1失点目で金森に簡単にかわされ個人戦術面、攻撃でのチーム戦術、守備でのチーム戦術、そして体力面とほぼすべての場面において健太郎の厳しい場面を見る試合となった。相手の前線、ボランチの守備の対応の早さから、健太郎にボールが入るシーンが徐々に減っていった。相手の空中戦の強さを考えると、前半の最初の方でしかみられなかった、也真人や井出の足元に対してしっかりとパスコースを作ろうとする意識を作っていかないといけないのだが、そこも徐々に体力面からサポートの回数が減っていったことによって、ビルドアップできないチームモードになっていった。攻撃面でもおそらく縦に早い攻撃をコンセプトに今週はやってきたはずだが、特に後半のカウンターで素直に右に展開すれば良かったものをボールをキープして相手に簡単にブロックを作られてしまったシーンは、チームとしてもおいおいという結果につながっていたのではと推察される。さらにいうと相手のロングボールに対して守勢に回っているにもかかわらず、ただスペースを埋めているだけで、中原が落としたところでしっかり2列目にアタックにいかないといいようにやられてしまう展開、最終的には体力切れで田代と交代というなんとも残念な試合だった。特に最後のところ、全体のバランスをとるのが健太郎の特徴ではあるが、パウリーニョが前からいってチームのリズムをキャプテンとして立て直そうという意識があるなか、そこで消したコースから限定してサイドでボールを取りきるプレスができないと、序盤勇人がやっていたことなので、そことの比較をどうしてもしてしまうのはファン心理である。すべてをやれとは言わないが、攻めて守備面だけでも改善していかないと、勇人が復帰した際に間違いなくレギュラー落ちになるだろう。

【5:パウリーニョ: 5.0】
水野の得点につながるクロスは素晴らしいものだったし、序盤でしっかりとボールをとれていたときは開幕当初のジェフを彷彿とさせる素晴らしい出来だった。だが、相手のロングボールで全体が間延びしてきてからは徐々にパウリーニョのプレスが無効化していった。そのときの処方箋を持ち合わせていないことが現在のチームの課題といえるだろう。ただどの失点も自分たちのミスからということと、相手の勢いがかったときにシンプルに蹴る以外にいなす方法をもちあわせていなかったというところは明確になっているので、その部分を改善していけば次のステップに進めることがわかった試合でもあった。熱い闘志でチームのメンタルコントロールをしていってもらいたいものだ。

【29:水野晃樹:5.5】
縦に早い攻撃、思い切ったシュートを選択するといったところでは十二分に機能し、復帰後初ゴールをフクアリで披露。責任感の強い彼からするとようやくこの場所に戻って来れたと感じるゴールだったと思うので、このゴールをきっかけにもっともっとエンジンがかかってもらいたいところ。ネイツと谷澤がもどってきたときに使いどころが難しくなるのだが、途中交代でも十分に存在感は発揮できそうだ。ジェフ愛をいかんなく発揮し、メンタルの弱い若手達を引っ張っていってもらいたい。

【26:井出遥也: 5.0】
久々のフル出場ではあったが、途中からロングボール主体となったときになかなかいい仕事ができなかったのは残念なところ。也真人とのコンビネーションを期待して最後まで出ていたが、相手の守備の出足の速さにその部分も消されてなかなか難しい展開ではあった。こういう試合になったときに井出がどういったパフォーマンスで存在感を発揮するか、引き出しを増やしてもらいたいところだ。

【14:町田也真人:6.0】
森本を生かすための生命線といっても過言ではない。もともと去年から森本と組んで最も相性がいい相手ではあった。森本がもっとも求めているファジーで裏を抜けるダイレクトパスはチーム内でも也真人しかできない芸風。それが1点目のアシストにつながった。守備面でも汗を書いて走り、相手をロングボールを蹴らせる展開に追い込んだところまではよかったが、そのロングボールが相手のストロングポイントになってしまい苦しい展開に。間延びした後ロングボールでけり返すしかなくなった際に、也真人がどういう存在感を発揮できるか。ネイツが戻ってくれば衛星的存在になるのだとは思うが、今日のような展開ではボランチとのコミュニケーションをもっと活発にしてもらいたかった。

【11:森本貴幸:6.5】
ようやくケチャップが出た。也真人とのコンビでようやく流れの中から取った先制点。待ちに待った得点だ。その後もロングボールに対してがんばって競ってはいたものの、なかなかリズムを作ることはできなかった。ネイツ、谷澤が戻ってきたときに、ようやく森本らしいシュートをお見舞いすることができるのかもしれない。

【8:谷澤達也: 5.5】
惜しむらくは、同点になる前に入ってきてほしかった。前線での起点がなくなっている中でビルドアップ役としての交代だったが、同点になってからの交代だったので難しい役割を担うことになってしまった。ただボールを受けたときに周りがあがる時間をつくることはできていたし、太亮とのコンビネーション活性化のためにはやはり谷澤だなと思うプレイもあった。今日の審判はなかなかファールを取ってくれない人だったので谷澤らしい落ち着かせ方はいまひとつだったが。

【19:オナイウ阿道: -】
がんばってはいるものの、空中戦でも勝てず、守備面もがんばりがみえないのであれば、鈴木のほうが期待が出来た、、とは思わせてはいけない。

【3:田代真一: -】
しっかりとチームに新しい息吹を吹き込もうと前線から積極的にいってくれて、いい場面でボールを奪うシーンは作れていた。

【関塚監督: 5.0】

 徐々に良くなってきて入る、のだが、前線でビルドアップできなくなったとき、相手にロングボールを蹴られてうまく跳ね返せず間延びしたときにどのようにチーム全体をコントロールするか、その部分の課題が露呈した試合だった。さらに相手の運動量も相まって、ディフェンスでのビルドアップも無効化されたことによって、何も出来ない状態になったのはある意味チーム全体で変えなきゃいけないという意識になっただろう。

 個人的にはその部分は采配でいくつか解決できたのではという気持ちもあるのだが、関塚監督は育成モードでもあるのでなかなか難しいところではある。健太郎が体力が消耗し、特に攻撃面のサポートが出来なくなった時点で、出足の良い田代を早めに入れる、空中戦が厳しいにもかかわらずロングボールでクリアすることでしかしのげなくなっているのに、唯一空中戦で競っている森本を退けてしまった部分など、森本は怪我の影響もあるかもしれないが、ちょっとはてなに感じる試合でもあった。

 前線でのビルドアップ面に関しては、ネイツ・谷澤が戻ってくるところでいくぶんか解決が出来るとは思うが、也真人を生かすことを考えると、やはり序盤のスターティングメンバーの4人の組み合わせが、攻撃・守備両面でのバランスがいいんだなということが18節が終わった時点でわかる試合だった。井出→也真人での組み合わせで少しはビルドアップ部分がよくなっていくだろう。

 問題はロングボールを入れられたときにいかに間延びをせずにゲームをコントロールできるかについては難しい課題となっていくだろう。今日のようにシンプルにロングボールを入れてくる場合は、もう少しサイドハーフがボールを自由にいれないようにチェックすべきなのだが、あれだけ守勢に回ると体力面での消耗が目立ってしまいチェックが甘くなる。それでも縦に早い攻撃を掲げる今シーズンは攻撃面でも体力を要求される。そういう悪循環に回った試合だったということだ。

 パウリーニョが今年の守備面でのストロングポイントである以上、この人材を生かした戦い方をすべきなのだが、もう少しクレバーな選手がそろっているのであれば、2点取った時点で、落ち着いてボールを回し、限りある体力を使う場面のメリハリをつけるということも出来るのかもしれない。が、2点取った後も、イケイケで攻撃をしつづけている感じはいただけないなぁと思っていたら、キムのイケイケ攻撃モードからのダイレクトパスミスで一点返されるという流れになってしまった。

 関塚監督も責任を感じているとコメントしているので、それぐらいはきづいているとは思うが、若手が中心となっているこのチームにはやはりベテランのエッセンスが必要なのかもしれない。トレーニングゲームで勇人が元気な姿を見せたようだが、ミスタージェフと言っても過言ではない彼の復帰がチームのゲームコントロールを行うラストピースになってもらいたいものだ。

 普段は8月頃に来る停滞モード。ただそれが今年は早く来ているとも言える。チームとして相手を圧倒できる武器もあり、それによって生まれるリスクが共存するチームとなっている。ただ、その対処法が8月までに見つかれば、一つ上のステージで後半戦の上位対決に望めるということを信じて、残り試合を戦っていきたい。

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