「初の逆転負け。ロングボールを受けた後、チームはどのように戦うべきか?」〜2015年J2第20節 徳島ヴォルティス戦レビュー〜

jef_preview 徳島ヴォルティス

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千葉VS徳島
1前半0
0後半2
1合計2
5シュート5
5GK12
3CK4
13直接FK11
4間接FK2
4オフサイド2
0PK0
<スタメン>

ーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーー  ネイツ ーーーーー

ー谷澤ーーー町田ーーー井出ー

ーーーー勇人ーーパウローーー

ー太亮ー大岩ーーキムー北爪ー

ーーーーーー岡本ーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーー

高木
田代
健太郎
佑昌
水野
森本
オナイウ


【得点】
6′大岩 一貴②
 

【交代】

64′井出 遥也→田中 佑昌
72′町田 也真人→オナイウ 阿道
88′佐藤 勇人→森本 貴幸

【警告】

41′谷澤 達也⑤
54′井出 遥也④


<得点ランキング>
ネイツ ペチュニク⑦
井出 遥也⑤
キムヒョヌン③
金井 貢史③
ウリーニョ②
森本 貴幸②
大岩 一貴②
オナイウ阿道①
中村 太亮①
田中 佑昌①
水野 晃樹①
<アシストランキング>
中村 太亮④
ネイツ ペチュニク③
田中 佑昌③
谷澤 達也②
町田也真人②
キム ヒョヌン①
パウリーニョ①
佐藤健太郎①
オナイウ阿道①
<警告ランキング>
パウリーニョ⑤
ネイツ ペチュニク⑤
谷澤 達也⑤
井出 遥也④

金井 貢史④

中村 太亮③
キムヒョヌン③
高木 駿②
佐藤 健太郎②
大岩 一貴②

田中 佑昌①
田代 真一①
岡本 昌弘①

 


<超個人的選評>

【1:岡本昌広: 3.0】
1失点、2失点目ともにGKが絡む失点。1失点目ははじく必要はなかったし、はじくのであれば長谷川のポジションを把握してはじかないといけないシーン。2点目はもっとお粗末で、ゴロをセンターに蹴ることはNGすぎる。本人もミスキックで悔しいだろうが、もっとセーフティに出来たはずだ。以前から指摘されている通り、ラインコントロールを高くすると、岡本だと後ろのフィールディングに難ありな場面を露呈してしまった。

【2:大岩一貴: 5.5】
セットプレイの得点は見事だが、全体的にディフェンスコントロール、ビルドアップのパスとともに成長が見られない結果となってしまった。特に後半に津田が入ってからの守備はなかなか頂けず、特に2トップに変化してからの守備の仕方について何か対策の指示をCBが練らないと相手は蹴ってしまえば何かが起こるという流れを自ら作ってしまった。1点取られたあとの戦い方も、難しい中点を取りにいくのか、堅く守りきるのか不明瞭なまま試合が終わってしまったのは非常に残念だ。

【20:キムヒョヌン: 5.0】
2点目津田にわたったシーンは少しでもつめてほしかった。それ以外もやはり裏にボールを蹴られたときの対処は少しふわっとしており、大分戦につづき簡単に裏を取られているシーンは非常に気になるところである。ビルドアップに関しては大岩よりはマシな気がするが、もう少しなんとかしてもらいたい所はある。

【17:中村太亮: 6.0】
的確なタイミングで質のいいクロスを量産し、今期5アシスト目をマーク。何度かビックチャンスを作って入るものの、前の選手がなかなか決めてくれないのは難しいところ。

【13:北爪健吾: 5.5】
失点のきっかけも二度ほど作っているので、本当はもっと点数が悪いのだが、伸びしろに期待してこの評価。エステバンが左に回ってから完全に右サイドにふたをされてしまった印象。対人での1対1や攻撃面でのスピードは目を見張るものではあったが、津田が入った後の守備の仕方はもう少しリスクマネジメント回避型に変えてもよかったのではと思う。今日の試合を糧にして成長してもらいたい。

【7:佐藤勇人: 5.5】
前半までは千葉のペースを作る原動力として機能。ほとんど徳島にピンチを作らせなかった。一方、後半相手がシステムチェンジをしてから、勇人の頭上をボールが越えていくこととなってしまった。ロングボールを蹴られたときにどのような対処をボランチがすべきかどうかは整理すべきタイミングに来ている。

【5:パウリーニョ: 5.5】
前半はいい位置でボールを奪う守備ができていた。後半になると、徐々に好敵手エステバンが目立つようになり、キャプテンは影をひそめることとなった。パウリーニョもあの位置でボールをけられてしまうと無効化する愛媛の時に学んだことを再び露呈する形に。攻撃面も問題だが、まずは守備から立て直すべきだ。

【8:谷澤達也:5.0】
ロングボール主体でボールが供給されるので、谷澤らしさのでるボールの受け方は基本的には少なくなっている。谷澤自身のコメントにあるとおり、本人は葛藤があるのかもしれないが、今の戦い方、メンツを考えるとなかなか谷澤の思っている横パスの数を増やすことは難しいのかもしれない。

【26:井出遥也: 5.5】
也真人的役割を今日は全うしていた。前半はワンボランチと言うこともあったのでスペースもあったが、2ボランチになってから井出の悪い時間帯になってしまった。とはいえゴールに入りこむ姿は続けてほしいところだ。

【14:町田也真人:5.5】
守備面ではしっかりと役割を全う。攻撃面でも前を向くといい形でボールを受けられるのだが、ネイツとの距離が徐々に開いていくと孤立状態に。それでも後半守備面で貢献していただけに、交代は残念なところでもあった。体力面でまだたらない部分があるのかもしれないが、フルで出場する姿ははやくみたいところだ。

【11:ネイツペチュニク:4.5】
徐々に周りからの信頼が得られなくなっているところが一番気になっている。パスをしてもボールをなかなかボールを戻さない、タイミングがずれるなどもどかしいシーンは続く。流れの中からネイツがシュートを打てないのは周りとの連携が改善していってない証左。空中戦では唯一頼りになるだけに、しばらく我慢してネイツを使い続けていくしかなさそうだが。

【9:森本貴幸: -】
空中戦という意味では頑張っていたものの、攻撃の活性化は物足りない出来。どうしてもボールを持ってからこねる癖はなおらないもので、周りがもう少し声をかけていかなければならない。

【6:田中佑昌: 4.5】
前々から気になっているサイドで守備する時の間合いが大きいところが後半サイドにスライドしたエステバンを自由にさせてしまう流れになっている。攻撃面では活性化がみられたが、同点に追い付かれてからはちぐはぐさが目立った。

【19:オナイウ阿道: 5.0】
後半数少ないシュートを打っているという意味では監督の狙い通りではあったが、交代直後の失点でリズムは完全に狂った。空中戦があまり期待できないので、オナイウが入ったときはグラウンダーでの縦パスを入れる存在がいればいいのだが、也真人はもうそこにいなかった。

【9:森本貴幸: -】
守備の意識を高める上ではオナイウのタイミングで森本だと思ったが、、それぐらい今の森本は監督への信頼がないということかもしれない。

【関塚監督: 4.0】

 前半はまさに狙い通りだったと思う。序盤得点をあっさりとった後、相手のパス回しに翻弄されたが徐々に落ち着いて対応できる流れに。堅実なサッカーを標榜している今年は少ないチャンスをモノにするという戦い方を前半はしっかりとできていた。問題は後半で、相手がダブルボランチになってから、エステバンに多少の余裕ができることでパス回しが活性化。ダブルボランチになることでこちらはボールの取りどころがなくなっていく。井出→佑昌は守備を維持しつつ裏を狙ってもう一点を取るというメッセージだったが、守備面で貢献していた大崎からジェフキラー津田を投入することで、よりシンプルに裏を狙われる展開へ。大岩とキムコンビの今年の課題はラインコントロールと裏に抜ける相手に対する守備の仕方。それでも二人は頑張ってラインを上げるのだが、広大に広がった裏のスペースは津田の大好物だ。こうなるとリトリートして我慢するか、ラインを上げてそれでも前からしっかりとボールの供給源をつぶすかしかないのだが、ここで頑張って前からチェイスをしていた也真人に変えて、オナイウを投入。

 ここは正直関塚監督も賭けにでたのかなと思った。確かに徳島はまえがかりになっており、その裏をしっかりと狙って加点するというイメージだったのかもしれないが、也真人のように毎回献身的ではないオナイウとサイドの守備のよせの甘い佑昌の相手に強力エステバン。そしてルーキー北爪の守備よりも攻撃への意識の強さがあいまってあの1失点目が生まれる。北爪がラフに出したパスがカットされ、頑張ってスライディングをするも北爪の空いたスペースに走り込んだのはエステバン。そこから逆に展開されて無念の失点。大岩のスライディングも甘く、太亮のよせも届かず、岡本のセーブも結果として判断ミス、長谷川をフリーにした北爪とミスが重なりまくった失点ではあった。が、どこかひとつでもうまくいっていれば防げた失点だった。

その後は徳島の押せ押せモードに。北爪のサイドを狙う意図で、アレックスが入り、さらに左からの起点、展開力が増える。一方ジェフは間延びしたまま、前からのプレスもさしてかからず、自由に津田にボールが出るシーンが増えて圧力が増えていく。この時点でチームとして引き分けるのか、点を取りに行くのかがあいまいになった。関塚監督は特にさしたるメッセージはなく、時間が続き、執拗に苦手なロングボールが入れられて岡本のキックミスが生まれた。

まあ、ここまで冷静になってから整理すると、小林監督の采配は見事というか、ジェフのやなことを徳島のやりたかったことが12試合ぶりに勝利に結びついたということなのだが、あまりにも手をこまねいてサンドバックのように受けているチーム状態は少々みていて悲しくなった。森本の投入は狙いも薄く焼け石に水。森本はロングボールをヘッドで入れても機能しないのはとうの昔に分かっている。森本は裏に抜けるタイプなのだ。そこを分かってパスを出せるのは也真人しかいない。今日の試合は交代によってチームがバラバラになり、メンタルの弱さからくるミスを露呈する形となった。津田のようなタイプが入ってロングボールが蹴られたときに、リトリートすることはできても、今度は攻撃がネイツのみで全く機能しない。ここの部分では何か戦い方を考えていかないと今後の試合は簡単にボールを放り込まれて防戦一方になり続けることを露呈した試合となった。谷澤のいうようにつなげればいいのだが、大岩、キムはビルドアップも稚拙だし、この試合も大岩の凡パスが目立った。となるとロングボールを入れるしかないのだが、そのボールの精度も低い。ある意味手詰まり状態が見えた試合だった。

とはいっても今の現有戦力でやっていくしかないのだが、ここまで攻撃の形を作れないのであれば、やはり堅く守備をしていくしかないように思えるのは僕だけだろうか。序盤はバカみたいにプレスをかける森本がいて、トップ下に井出。ここは也真人でもよく、サイドにネイツの方が守備面でのバランスは取れる。北爪も頑張ってはいたが、まだ試合の風を読むまでには至っていないので、金井復帰後、手堅いサッカーをしていくしかないのである。森本が点を取れないことを差し引いても、守備で頑張っていくしか今はないのだと思う。

 次節岐阜戦で半分が終わる。既に5敗目を喫し、自動昇格に黄色信号が確実にともった。攻撃面での課題を抱えつつ、失点しない堅実な戦い方を引いて負けることを減らしていかないと、今年はプレーオフも危うい。

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