「システム変更は空振りに終わるが、いいところも見ておきたい」〜2015年J2第36節 アビスパ福岡戦レビュー〜

jef_review アビスパ福岡

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千葉VS福岡
0前半1
0後半0
0合計1
5シュート8
9GK9
2CK4
13直接FK14
2間接FK3
2オフサイド2
0PK0
<スタメン>

ーーーーーーーーーーーーーー

ーーーー松田ーーオナイウーー

ー佑昌ーパウロー勇人ー水野ー

ーーーーーー富澤ーーーーーー

ーーー栗山ーキムー大岩ーーー

ーーーーーー高木ーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーー

岡本
金井
太亮
谷澤
健太郎
也真人
森本


【得点】

 

【交代】

61′栗山 直樹➡町田 也真人
74′田中 佑昌➡中村 太亮
81′佐藤 勇人➡森本 貴幸

【警告】


<得点ランキング>
ネイツ ペチュニク⑪
井出 遥也⑥
キムヒョヌン④
金井 貢史④
森本 貴幸④
松田 力④
オナイウ阿道③

パウリーニョ②
大岩 一貴②
中村 太亮①
田中 佑昌①
水野 晃樹①
町田 也真人①

<アシストランキング>
中村 太亮⑧
ネイツ ペチュニク④
田中 佑昌④
谷澤 達也③
オナイウ阿道③
町田也真人②
森本 貴幸②
キム ヒョヌン①
パウリーニョ①
佐藤健太郎①
安 柄俊①
井出 遥也①
水野 晃樹①
<警告ランキング>
谷澤 達也⑦
パウリーニョ⑥
ネイツ ペチュニク⑥
金井 貢史⑤
井出 遥也④
佐藤 健太郎④

中村 太亮③
キムヒョヌン③
大岩 一貴③
佐藤 勇人③
高木 駿②

町田 也真人②
松田 力②

田中 佑昌①

田代 真一①
岡本 昌弘①
栗山 直樹①
森本 貴幸①

<超個人的選評>

【1:高木駿: 5.0】
決定的なピンチはあの失点シーン。だが、あのシーンにボールをさわることが出来ず。かなり至近距離だったということもあるが、これでは一段階上のプレイヤーにはあがることができない。

【24:栗山直樹: 4.5】
大事な試合に抜擢だったが、穴となってしまった。おそらく経験したことがないであろうウェリントンの空中戦には対峙することが出来ず、ゴール前でスライディングをする悪癖がまた出てしまって失点を防ぐことが出来ず。その後もいいところがなく、無念の途中交代となった。

【20:キムヒョヌン:5.5】
湘南時代から対峙していたこともあり、ウェリントンとのマッチアップはいい勝負をしていた。攻撃面でも前に出て相手にプレッシャーをかけ、一人で孤軍奮闘していた。

【2:大岩一貴: 5.0】
3バックの対応は可もなく不可もなくといったところ。ボールを奪った後の攻撃がポイントだったが、そこであまりいい仕事をすることは出来ず。ロングフィードが苦手なだけに、消極的チョイスが多かった。

【15:富澤清太郎: 5.5】
マリノス時代のアンカー的役割をまかされ、狙われどころでもあったが、個人的にはこちらの方が富澤らしさが生きるような気がした。プレッシャーでつめられるとボールロストするタイミングはあったものの、ボールを受けて、スルーパス、大きなサイドチェンジでチャンスメークをするなど、いいアクセントを作れる可能性は感じた。このポジションならスピード不足も周りがカバーでき、視野の広さを使えるはずなのだが。。

【5:パウリーニョ: 5.5】
前線でボールを奪い、カウンターの起点的役割は全う出来た。ただ、後半相手が引き気味になってからはいい形で攻撃に絡めず、途中からアンカーポジションにチェンジ。確かに点を取りに行くタイミングでは後の方がいいのかもしれないが。。

【7:佐藤勇人: 5.0】
久々の出場で、この大事な一戦、そして初めて試す3-1-4-2の前2人ということで、戦術理解度の高い勇人でも役割を完全に全うすることは出来ず。ボールダッシュ後のパスミスも目立ち、もう少しこのシステムは熟成度が必要だ。

【29:水野晃樹:5.5】
前半は水野が明らかに攻撃の起点となっており、オナイウへのパスの供給。ビルドアップなど貢献度は高かった。ただ、後半坂田がはいってから、完全に水野にマンマークされ、水野は攻撃の術を失った。周りとの連携も含めて、水野が抑えられるとこのシステムは崩壊することを露呈する結果となった。

【6:田中佑昌:5.5】
このシステムには一番フィットしている選手で、前半は運動量を起点にボール回しに大きく貢献。前半の最後にビッグチャンスをつくるランをやってくれたが、残念ながら決めることは出来ず。後半は前線にタメがつくれなくなり、佑昌の走力がなかなか生きない体制となり、途中交代となった。

【38:松田力:5.0】
タイトな守備をやる相手に対してはすこしパフォーマンスが落ちてしまう。やはり裏に抜け出したり、フリーなところでボールをもらって生きるタイプ。そういったスペースを福岡は与えてくれなかったというところが松田の現在地かもしれない。

【19:オナイウ阿道:5.0】
攻撃面では序盤にビッグチャンスが訪れるも決めることが出来ず。徐々にオナイウの抑え方を相手が覚えてしまい、ポストプレイを続けることが出来ず。最後まで出場したが、物足りない出来だった。

【14:町田也真人:5.0】
入った直後はいい形でボールが入り、あわやPKの場面まで演出できたが、相手が5バック気味になってからはいい形でボールを受けることが出来ず。後でボールを受けたるなる気持ちはわかるが、我慢して密集から相手を動かしてスペースを作る動きをやった方が也真人はよいのかもと思う。

【17:中村太亮:4.5】
ウイングバックだと、フリーでボールをもらえないので太亮の良さが生きないことが判明。戸田氏も解説していたが、谷澤や井出がいてフリーになれるから太亮がいきるのであることを感じるできだった。仮に3-1-4-2を続けるのであればしばらく出場はなさそうだなと思わせる出来だった。

【9:森本貴幸:-】
残り時間が少なく、評価外。

【関塚監督: 5.0】

 ここにきて、かねてから準備していた3-1-4-2を試す。いろいろと試行錯誤していたのかもしれないが、この福岡戦のためにじゅんびしていたものなのだろう。強力なウェリントンを相手に3バックにしてCBではねかえったものを富澤、パウリーニョ、勇人の3人がスウィープする。そこから縦に早い攻撃を繰り出すために佑昌をチョイス。時間を作るときは水野で、そこからアーリークロスも準備といった形だったろう。本来はネイツが入ればよかったのかもしれないが、ここはオナイウが代役を務めた。

序盤は相手もなれていないということもあり、いい形でボールを奪えるシーンがあり、チャンスをつくることもできた。おそらくFWでタメを作れることが出来れば、これはこれでいいシステムなのかもなと思った。ただ、富澤が狙われどころになり易いというところと、大岩と栗山がウェリントンを跳ね返すだけのスキルを持ち合わせておらず、徐々にウェリントンもキムをさけてサイドでボールを受ける回数が増えてくることで、徐々にアビスパにいい形を作られるようになる。そして、失点シーンが生まれてしまった。ここは鈴木淳を捕まえるプレイヤーがいないということと、栗山が簡単にスライディングをしてしまったことだが、栗山のスライディングミスは彼の経験にはなったかもしれないが、経験不足の彼を新システムに投入する以上はリスクがあるわけで、これは関塚監督の責任だといわざるをえない。また、鈴木淳のような2列目から上がってきた選手をどう捕まえるかについては、あまり整理されていなかった気もするので、このシステムを続けるのであれば、今後の課題となるシーンだなと感じた。

また、後半になると、松田とオナイウのところでボールがキープできなくなり、ビルドアップが出来なくなってしまった。この部分が後半シュート1本しか出来なかったところに現れているといっても過言ではない。関塚監督もそこに処方箋を打つべく也真人の投入を行い、あわやPKというところまでいったが、笛は吹かれず。その後は也真人に体を当てることで対処されてしまい厳しい展開に。さらに水野対策として坂田を投入され、水野はびっちりと坂田につかれてしまい唯一のビルドアッププレイヤーも封じられる。太亮を投入しても同様に城後がしっかりと守備をされ、森本投入は何の効果もなかった。いろいろ策を準備し、試したものの、イグァンソンを投入され5バックになってからはまったく崩すことが出来なかった。

気になるのは終わった後の松田のコメント。やっぱり4バックがよかったのでは?とコメントされているあたり、関塚監督への不満をぶつけているといっても過言ではない。個人的にはこういう意見が出るのは悪くないと思うのだが、4バックでないと、今までチームに貢献していた太亮も機能せず、レギュラー落ちしているとフラストレーションもたまるという悪い部分が出てしまった。システムを変更して勝てているのであればいいのだが、そうでもないので、なかなか難しいところだ。チーム状態としては、もがき苦しんでいる姿を冷静に見守って行かないと、ファンとしてのメンタルコントロールも厳しいタイミングに来ている。戦術的対策としては3-1-4-2は悪くないチョイスだと思うのだが、選手達がこの変更に対して全員同じ方向をむけていないということが今のジェフを物語っているのかなと思う。ただこのシステム起用によって、水野、佑昌、栗山、也真人あたりがクローズアップされる、そういう競争強化という部分があるということは見逃せない部分だ。個人的にはこういったところで不満を言わず、勝利にむけてフォアザチームで切磋琢磨できるチームになる、そういった部分が足らないのが今のジェフであり、こういった改革は今までなかったところだ。もう一踏ん張りしてもらいたいと個人的には思う。

 おそらく、いままでの戦い方だとJ1には上がれない。プレーオフでは勝てない。福岡が仮にプレーオフに回ったときに、かなりの確率で勝てない。そう感じる試合だった。そういう気持ちで必死になっていろいろと試している監督の姿を見て、今まで何も手を打てていなかった以前の監督(木山時代を除く)よりは良いのかなと思うのだが、こうやって組んでみると、CBとFW、ボランチと当初から課題だと見られていたポジションにしっかりとピースが埋まっていないことが改めて浮き彫りになったと感じる。関塚監督がやりたいことと、今の編成があっていないのを露呈した試合でもあったと思う。

 浮上のきっかけとなる試合で必ず勝てないジェフ。今年もそれを繰り返した。残り6試合。プレーオフのライバルたちに差を付けるためにも、少しでもチームの積み上げをサポーターに見せてもらわないと、本当に空中分解して今シーズンが終わってしまう。なんとか踏ん張ってほしいものだ。

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