「生まれ変わったフクアリでWIN BY ALLが鳴り響く」~2016年J2第1節 徳島ヴォルティス戦レビュー~

jef_review 徳島ヴォルティス

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千葉VS徳島
0前半0
2後半1
2合計1
14シュート7
8GK8
1CK3
9直接FK9
3間接FK1
3オフサイド1
0PK0
<スタメン>

ーーーーーーーーーーーーーー

ーーーー船山ーーエウトンーー

ー井出ーーーーーーーー小池ー

ーーーー富澤ーーアランダーー

ー阿部ー近藤ーーイーー多々良

ーーーーーー佐藤ーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーー

藤嶋
比嘉
若狭
山本
勇人
長澤
吉田


【得点】

 90+3′吉田 眞紀人①
90+6′長澤 和輝①

【交代】

63′小池 純輝→長澤 和輝
71′エウトン→吉田 眞紀人
83′富澤 清太郎→山本 真希

【警告】
57′エウトン①
90+4′多々良 敦斗①

 


<得点ランキング>
吉田 眞紀人①
長澤 和輝①
<アシストランキング>
山本 真希①
<警告ランキング>
エウトン①
多々良 敦斗①

<超個人的選評>

【23:佐藤優也: 5.0】
ニューイヤーカップで活躍したパンチングは、失点シーンで空転に終わった。もともとパンチングに自信があるんだと思うが、あの失点シーンはポジショニングも含めて、違和感があった。ゾーンでやっていることもあると思うが、すぐにでも改善したほうがよいところ。他のシーンで大ピンチがなかっただけに、惜しいシーンだった。

【27:阿部翔平: 7.0】
前半はリトリートカウンターモードだったので、基本的にはロングボール主体のパス回しで、井出との相性はあまり良くなかった。長澤が入ってからは前線でためを作るようになり、オーバーラップの機会が増えていった。4-2-1-3の方が阿部の攻撃面での本領を発揮。阿部のクロスは間違いなく太亮以上の武器になる。

【3:近藤直也:5.5】
安定感のあるボール回しと、危機察知能力からのスライディングは智の存在を思わせるプレイ。ベテラン近藤が持つエッセンスは他の若手に伝承していってもらいたいところ。

【24:イジュヨン: 5.5】
どうしてもキムとの比較になるが、対人、空中戦はそこそこ頑張れるが、食いつきすぎで危なっかしいのは、初期のキムヒョヌンをほうふつとさせる。ただいい素材であることは間違いないので、伸びていってもらいたい。

【5:多々良敦斗: 5.5】
序盤は多分これはチームの指示だと思うが、基本エウトンや船山や小池の走るスペースにほおりこむ展開。一度だけクロスを上げるタイミングがあったが、そのプレイ自体は悪くなかった。とはいえ、やはり、攻める阿部とのバランス、イジュヨンへのサポートといった役割がメインで、サイドをがっつり突破されるシーンが少なかったのは次第点。しばらく安定した起用が見込まれるが、攻撃面での連携強化はレギュラー安定に向けての課題か。

【8:井出遥也: 5.0】
前半はカウンター時にやっぱりこねてしまう癖があり、相手との連携は悪かった。昨年までのプレイスタイルが抜け切れていないのが気になった。長澤がサイドよりもトップ下での起用を目されており、しばらくスタメンが続くと思うが、長澤とのレギュラー争いを考えると、阿部やアランダ、前線との連携強化はマスト事項。

【15:富澤清太郎: 5.5】
富澤らしさはそれなりに出た試合だったが、がっつりボールを取るまでには至らず、カバーリングに徹した。攻撃面もダイレクトパスが少なく、落ち着いたプレイに終始していた。山本が入ってから攻撃が活性化したことを考えると、少しバリエーションを増やしていきたいところ。特にFWへきつめのくさびはもう少しあってもよかったのでは。

【22:アランダ:7.5】
ボール奪取はピカイチで、その後のボールの配給の精度を含めると、すでにパウリーニョ越えをしていると実感。特にロスタイム時の得点のきっかけはアランダのボール奪取から始まっており、スクランブル態勢になったときのアランダはとても頼もしい存在になるかもしれない。サッカーIQが高く、攻撃面も含めたボール奪取のタイミングを心得ている選手だという印象。

【16:小池純輝:5.5】
献身的に守備をしていたが、攻撃面は相手が引き気味というのと、冨田に完全に封じ込まれる残念な展開。攻撃面であまり機能せず、早く交代することとなった。途中交代でも面白いと思うが、しばらくスタメンで見てみたいところ。

【9:エウトン:5.5】
森本よりもポストプレイがうまいことは、再度証明した。また、献身的に守備をしてくれるところは勤勉さが目立った。ただ攻撃面では周りとの連携不足が目立つ試合となった。ただ船山とは呼応しようという意識が感じられ、徐々にコンビネーションが改善されることに期待。

【11:船山貴之:6.0】
攻撃面での連携はまだまだだったが、相手の体力が衰えてきたタイミングからのドリブルの仕掛けは、単純に見ていて面白かった。やはり長澤が入ってきてからの方がボールキープできる印象なのと、いい意味で感情をあらわにするプレイは、周りの選手にいい喝を与えていた。惜しくもオフサイドになったシーンも見事だし、最後もしっかりとゴール付近に入って得点に絡んだ。

【10:長澤和輝:7.0】
交代後、まずは右サイドに入ったもののそこはそつないプレイに徹したが、トップ下、3トップ気味になってからは、水を得た魚のように化学反応を起こした。前を向いてから積極的に縦パスをつけていき、フォローに入るシーンとかは、ひいて守る相手にいい効果を与えており、最後もしっかりと前線に入って決勝点をマーク。フクアリ初出場で初得点。10番として、持っている男に成りあがった。WINBYALLコールは彼にふさわしい。

【18:吉田眞紀人:7.0】
千葉魂を持って、闘志あふれるプレイをアピールし、山本の素晴らしいクロスを頭にしっかり当てて、反撃ののろしを上げた。何よりも終わった後のインタビューは正直うるっときた。千葉愛を持って、ジェフのことを考えてコメントしてくれる姿は、あの18番の後継者としてふさわしい資格をえたのかもしれない。

【6:山本真希:8.0】
途中出場となったが、ギアを上げるきっかけをつくった。要所要所でオーバーラップしてボールをもらうために顔を出し、ペナルティエリアに何度も入った。この姿を見てチーム全体に押せ押せのスイッチが入ったことは、采配以上に献身的に走り続ける彼のメンタリティによるもの。右へのフォローに入ってからのクロスはまさに一連のプレイの象徴であり、絶望的なチームを救った。

 

【関塚監督: 6.0】

 スタメンは中々頭を悩ませていたようだが、ボランチは富澤、サイドは井出、小池を選択し、インフルエンザの近藤がはいった以外はちばぎんと同じメンバー。ちばぎんと同じようにリトリート気味に守り、ボールを奪ってからロングボール主体の速攻を徹底することで、リスクマネジメント重視型のサッカーをお披露目。センターバック2人のコンビネーション不足を懸念してる部分も多少はあったのではないかと思うが、ちばぎん以上に縦に早く、ダイレクトで、すぐボールをいれることが意識として見えた。ただやはりまだ前との4人との連携不足は否めないのと、徳島も結構執拗に蹴ってきたので、こう着状態が続く試合となった。ただ、ボールを奪ってから、受け手ももらうために走りだしているという部分においては、昨年の前線との呼応がほとんどなかった時と比べると今後に期待が持てる印象だった。

 てこづっていたのは相手の木村にボールを持たれて、そこをうまくつぶせずカウンターが発動できなかったことと、前線に入ったり、アランダにボールが入ったときに、インターセプト王の岩尾に結構しっかりケアされていたことも手伝った。徳島は、カルリーニョスとアレックスが欠場していたことを考えると、かなりダークホース的な存在になるのでという印象で、守備はかなり整備されているなという印象でもあった。

とはいえ、決定的なシーンはお互いほとんどなく前半は終了。唯一危なかったのはセットプレイのシーン。今年はネイツが抜けたこともあったのかゾーンでやっているが、あまりうまくいっていなかった印象。それが後半の失点シーンを生んでしまう。佐藤優のポジショニングはかなり気になったが、案の定そこを突かれて平凡な失点。その後はCKがなかったが、今後も危険なにおいがするので、改善してもらいたい。

失点後、長澤、小池を投入し打開を図るが中々状況は改善しなかったが、攻撃的になることで、やはり阿部のクロスは光るものがあった。太亮と比べても素早いクロスと、ふわっとあげるクロスを状況によってしっかり使い分けられている印象で、ここはJ1経験者だなと思わせる出来だった。さらに、要所要所でしっかりと前線に人が入っていき、阿部がクロスを上げるときは4~5人の人が入っているシーンが多かった。これも昨年は2人ぐらいだったのが、変わっているなと思わせるシーンで、枠内シュートが8本あったのはその影響が大きかったかなと思われる。カンファレンスで高橋GMが指摘していた枠内シュート率はまずこの試合では次第点と言える出来だったのではないかと思われる。相手GKのファインセーブもあり、もっとはやく得点をとれていた思いもするが、しっかりとペナルティエリアに4~5人入っていく意識は続けてもらいたいところだ。

そして歴史に残るシーンはロスタイムに訪れる。そのきっかけは富澤→山本の交代。引く徳島に対して、より攻撃的なカードとして投入された男は、献身的にボールホルダーの近くに顔を出す。長澤もセンター気味に入ることで、押せ押せモードとなった。陰にはアランダのボール奪取も手伝い、吉田、長澤のゴールにつながった。富沢のコメントの通り、昨年に比べて、攻撃のバリエーションやアプローチに変化をもたらす交代ができるようになったことは、昨年逆転のゲームが1試合しかなかった時と比べて可能性を感じる出来だった。運が良かったということも言えるが、きっかけを作り、攻める気持ちを伝達した選手をたたえたい。

そして何よりも印象的だったのは、開始前にWINBYALLを発動したこと。ここ数年、WINBYALLを発動するとあまり勝てていないという印象があったが、この日は久々にチームの勝利に呼応した。長澤のゴール後のWINBYALLコールは久々に鳥肌が立った。この呼応は、きっと選手が頑張っているという気持ちが伝わってからの自然な呼応だったと思う。ベースとしてチームが勝利のために同じ方向を向いて戦うんだ!という気持ちの方が勝利を手繰り寄せられるキーファクターであると改めて感じた試合となった。正直年々そういうシーンは減ってきていたと感じたので、社長、GM、選手が代わったこのタイミングでWINBYALLLコールを開幕戦でチョイスしたのは、フクアリの雰囲気を生まれ変わらせるきっかけを作った試合だったと言っても過言ではない。

関塚采配が、選手の起用が、ということ以上に大事なことを確認できた試合。まだまだ戦術的な練り上げは発展途上だと感じた試合でもあったが、それ以上に大事な体験を2016年さっそく手に入れられたのは大きいのかもしれない。こういった雰囲気を作り続ければ、チームも強くなり、お客さんも増えていくだろう。「フクアリ劇場」が連発することを節に祈る。

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